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2006年5月 9日 (火)

生きる力を!

連休前に事務所に相談に来た20代前半の女性は、多額の借金を抱え、その支払のことでひとりで悩み苦しんできたようです。借金の原因はエステの費用のためのクレジット契約によるものが主なものでした。若い女性なら(年齢には関係ないかもしれませんが)誰でもがあこがれる(?)「美」への欲求。それをターゲットにして、私が住む地方都市でもエステティックサロンは飽和状態になっているであろうほどの数があります。

相談の中でいくつかの解決のために考えるべき宿題を預けていました。連休中に考えたのでしょう。連休が明けて、本人から連絡がありました。借りたものは何としてでも返していきたい。でも・・・そのためには収入が少なく、自分には負担が大きすぎるという答えを出してきました。夕方、母親とともに事務所を訪れました。私が出した宿題のひとつに、唯一の家族である母親にはきちんと自分の状況を話すべきではないか、考えてごらん・・・ということがありました。連休中に正直に告白をしたようです。私の前でもまだ怒りが収まらない様子のお母さんでしたが、自分の責任できちんと整理をしなさい!と言い切っていました。少しでも負担を軽くしてあげたい、助けてあげたい・・・という気持ちを抑えながらの言葉だと感じました。これが親としてのあるべき教育の姿なのでしょう。繰り返し借金を繰り返す別の依頼者の姿に親の甘さを重ねることがあります。生きなさい、自分の足できちんと立って生きなさい!と言える親こそ、本当に愛情のある親なのかもしれません。

この女性とは、これからの法的な借金整理の手続きのためにしばらくお付き合いをしていくことになります。そんな中で、少しでもアドバイスをしていければとも思います。もしかしたら、それが生きる力を与える「法教育」なのかもしれません。法的な解決をした後にどれだけ自分の力で生きる力を蓄え、生き抜いて行こうとするのか、その後の人生をも陰ながら見守っていくことになるのでしょう。それが、市民に身近に存在する司法書士の役目でもあるのだと思って日々の仕事をしています。

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