« 市民の中へ | トップページ | 旭川での法教育意見交換会 »

2007年3月 4日 (日)

自立する力

私の事務所には、毎日のように新たに多重債務問題で悩み苦しむ人々が相談に来ます。最近では、「インターネットで調べた」「看板を見て」といった、これまでにはなかったアクセスルートで訪れる人も増えてきました。これまでは何らかの紹介ルートで来る相談者がほとんどでした。「司法書士が多重債務問題に関る専門家」という認知が広がってきたということでしょうか?

先週、2人の30代の男性が両親に連れられて相談に来ました。多重債務に陥った原因には本人の甘さも見え隠れします。おそらく任意整理をすることにより、大きく負担を減らすことができそうな事案です。ともに両親が金銭的支援をしてくれるということで同行をしてきました。でも、自身の責任で背負った借金であるのならば自身の力で何とかすべきだろうと私は考えています。そして、私自身の考えを相談者本人に投げかけます。目の前の負担が軽くなった後の自身の人生設計をどのように立て直すことができるのか、とも問いかけます。

少しでも解決のために力があるのならば、自身の力で解決する努力をしてほしい。それがほんとうの解決方法なのではないでしょうか。「死にたい」と電話をかけてくる相談者がいます。「死んで何を解決できるの?」「あなたが死んだあとに苦しむのは誰?」少しでも生きる力を与え、ともに人生を考える、そんなことも日々の仕事を通じて多くの司法書士が取り組んでいるのです。

法律専門家が主導して解決をするのではなく、「一緒に」悩みながら解決への道を歩む、それが本人にエンパワーすることでもあり、これから先歩み続けていくためのほんとうの解決への道なのかもしれません。

だから、法教育は大事なのです。「ほんものを知ること」「考えること」「自身の力で生きていくこと」そんなことを日常業務の中でもともに学ぶ毎日です。

|

« 市民の中へ | トップページ | 旭川での法教育意見交換会 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/130023/14125127

この記事へのトラックバック一覧です: 自立する力:

» 司法書士について知りたい [司法書士]
司法書士は不動産登記を主な業務としています。 [続きを読む]

受信: 2007年3月 6日 (火) 01時02分

« 市民の中へ | トップページ | 旭川での法教育意見交換会 »