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2011年11月29日 (火)

相馬市のおやじさん

福島県の沿岸部にある相馬市は、東日本大震災で津波の被害を大きく受けました。震災後ガソリンがなく、地元の会員と電話連絡を続けていましたが、2週間後にようやく現地に出向くことができました。市内の学校や体育館等は避難所として使われており、街の中もまだまだ落ち着かない様子、地元のみなさんの挨拶は「無事だったかい?」からはじまります。

相馬市で30数年司法書士として活躍するおやじさん、加藤三郎司法書士は、震災後地元の関係士業団体の仲間と相談会を始めました。震災前から今年は相談会を立ち上げようと話をしていた矢先の震災だったそうです。

福島市から約50キロ、山道を約1時間20分ほど走ると相馬市中心部に着きます。途中には特定避難勧奨地域、いわゆるホットスポットもあり、携帯する放射線量計が気持ち悪く鳴り続ける区間もあります。

この相馬市に開設された相談会は相馬市役所の庁舎内にあり、県内外からの相談支援の司法書士が毎日詰めています。現在、近畿ブロック、中国ブロック、神奈川、群馬、新潟、そして山形と各地からの応援受けております。相談件数の少ない日もあります。遠方から駆けつけてくれたみなさんには申し訳ない気持ちで送る日もあるとこの加藤のおやじさんは言います。でも、ありがとう・・・と心からの感謝の気持ちで見送るのが俺の仕事だ、と語ってくれました。

市民が落ち着きを取り戻し、復興へと進む中で、この相談所もだんだんと縮小していくかもしれません。それは前を向いて歩みだした証ととらえてもいいのではないでしょうか。震災後、まっ先に定点の相談所として立ち上げをしてくれた加藤のおやじさんのバイタリティーすごいものがあります。

私も何度も峠を越えて相馬市に向かいました。これからも加藤のおやじさんの顔を見にいきます。震災1年余り前の平成22年5月には相馬市内で会の総会を開催しました。その町が大きな被害を受けました。海に沈む家々、寸断された線路、津波で流され、意識の中では住宅街があったことを復元できない広い空間・・・加藤のおやじさんの車で案内してもらったこともありました。

いつもいつも感謝の気持ちを忘れない大先輩の加藤のおやじさんには多くのことを学び、身をもって魂を伝えてもらいました。相談活動を長く続けるための方法をこれから一緒に考えていかなければなりません。

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