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2012年5月28日 (月)

福島県司法書士会定時総会

5月26日、福島県司法書士会では定時総会を開催しました。みちのくの玄関口とされる白河市での開催でした。以下、会長としてのあいさつ文の一部です。

私は会長職として、震災後二度涙を流しました。震災後一カ月余り経過したのちに会員全員の安全が確認されたとき、そして、家族を守るために福島の地を離れると若い会員からの告白を受けたときであります。嬉しい涙と悔しい涙であります。それは、会員と共にと常に心に刻んで会の運営にあたってきた私自身の心の叫びからの涙でもありました。

今、福島県では、地震や原発事故の被害によって、自宅を離れて暮らす市民が数多くいます。それぞれに暮らしの状況は異なるはずでありますが、みなさん、見知らぬ土地に暮らしながら将来を見通せずにいることは間違いありません。被災された方々の相談を受けている中ではいまだ帰れぬふるさとへの思いをお聞きすることも少なくありません。海辺の家で生まれ育った方々は、朝、輝く海が見えないことが無性に寂しいと言います。目覚めが全く違っていて、どうにも自分のような気がしないという人にも会いました。

被災によって仕事と生活を破壊された地域住民が望むのは、「ふるさと」を取り戻すこと、家族の平安を取り戻すこと、生業を取り戻すことであります。地域の復興は住民の意向を基礎に進められることが強く望まれており、市民主体の復興計画が築き上げられ、その実現に向けての永い永い取り組みがこれからなされていくのであります。

私たち司法書士は、そのような市民、地域住民のみなさんに寄り添い、市民目線での活動にともに取り組む中で復興への手助けをしていければと願うところです。

司法書士制度は今年一四〇年という節目の年を迎えました。ルーツは明治五年に定められた司法職務定制上の代書人制度とされています。長い歴史の中で、私たちは常に市民を主人公とした支援者、伴走者としての立ち位置で活動をする法律家として成長してまいりました。まさに市民に育てられた法律家と言っても過言ではないと思います。

今その市民が苦境に立たされている福島県で生きる司法書士としては、あらためて全会員が一致団結して市民救援活動に取り組む責務があると思います。

ふるさと福島で生きる、そして福島を生かすために静かに燃える専門家集団として今後長い取り組みをしていかなければなりません。本日ご来賓の方々をはじめとする多くの関係機関ともより強い連携をしながら多面的な取り組み、幅の広い取り組みを私たち司法書士が拠点として多くのみなさんをつなぐ活動とすることも必要かと思います。

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2012年5月23日 (水)

被災地の自立のために

新聞記事の中に「自立のため支援早期撤退」というタイトルを見つけました。医療支援チームが他地区から支援に入り、医療体制が整い始め避難者の生活も安定してきたこの時期、避難者の中には自分たちでやらなければならないことを他人に頼んで依存心の芽生えが見えていると書かれていました。医療の自立する姿を見て自立へ向けての行動を起こしてほしいとの思いから、条件付きで撤退を考えたようであります。条件とは①「医療の安定化」②「地元医療機関の再開」③「受診患者の通院の足の確保」の3点。

これを福島県司法書士会の相談体制に照らし合わせてみることができます。つまり①「相談体制の強化→総合相談センターを拠点とする相談体制の強化」②「被災会員の事務所再開を含めて会員業務の充実」③「広報等による総合相談センター(相談会数の増加)へのアクセス確保」ということになるでしょうか。

私自身も一司法書士として被災地へ出向いての相談会、他県会から出向いてきて開催する相談会の協力等、できる限り「現場」での活動を続けていきたいと思います。

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2012年5月17日 (木)

総会シーズン

4~5月は各団体での総会が行われる季節です。司法書士会も同様です。わが福島県司法書士会では県内6つの支部の総会が連休をはさんで開催されてきました。原発被害を受けて支部機能が回復できていない「相双支部」をのぞいての開催です。相双支部は6月には開催できそうです。

各支部総会では普段お会いできない会員さんとも交流ができ、また様々なご意見をもいただける有意義な機会です。被災地で生きる司法書士会員の負担や心の重さ等々、震災後1年2カ月を過ぎた今もまだまだ復興への道のりは厳しいなという気がします。

昨日は会津支部総会。福島県内でも広いエリアをカバーする会津支部ですが、会員同士の結束が良く、多くの会員が出席していました。往復は事務所のある郡山から高速バスを利用して片道約1時間(片道1000円)でした。バスの窓からの緑を見ていると、震災のことなど忘れてしまいそうでした。会津にもたくさんの避難者のための仮設住宅があり、厳しい生活をする方々がたくさんいます。

会津支部の協力のより、大熊町の仮役場で毎週二日間の相談会を開催しています。会員自身の事務所経営が厳しい中、社会貢献活動として奉仕してくれていることには頭が下がります。行政からの要請にはできる限り応えたいと考えておりますが、県内会員の負担も考慮し、必要であれば他の会の支援も受けていきたいと思います。

時が経過し、全国紙には「震災後1年○カ月」というような折々の記事は少なくなってきたような気がします。地元はまだまだ被害継続中ですが、時が事件を風化させないようにしなければならないような活動を続けていきたいと思います。

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2012年5月14日 (月)

二年ぶりのびのび 運動会開催

5月風薫る季節、福島県内各地の小学校で運動会が開かれました。昨年は屋内開催や中止がほとんどでしたが、今年は時間制限(午前中開催)や屋内との併用等様々な苦労をしながらの運営のようでした。

低学年の子どもたちの玉ころがしでは舞い上がった砂埃を吸い込まないように競技中のマスク着用や競技するこどもたちだけ校庭、待機組は体育館というような配慮をした学校もあったようです。

屋外活動制限は解除されたものの、「安心」までの道のりはまだまだ時間がかかりそうです。これがふくしまの現実です。こどもが原発事故の一番の被害者ではないでしょうか。

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2012年5月 2日 (水)

今年も大型連休が来ました

ふりかえりますと、昨年のゴールデンウィークは他県からの応援の司法書士仲間とお会いしたり、一緒に被災地を巡ったりという活動で過ごしました。

事務所の修繕もまだ手つかずの状態だったような気がします。

多くのみなさんが福島に足を運んでいるようで、観光地はにぎわいをみせているとのニュースも見聞します。

一方、未だ仮設住宅や借り上げ住宅の窮屈な生活を余儀なくされている方々も多々いらっしゃいます。

「初心」忘れずに、そして「現実」を直視することから逃げることなく、被災者のみなさんの力になれたらなと思う毎日です。

文科省のホームページで原子力損害賠償紛争解決センターの和解事例が公表されています。読み進むと、被害者の苦しみを実感します。まだまだ支援の手の届かない被害者もいる現実、何とかしなければなりません。

http://www.mext.go.jp/a_menu/anzenkakuho/baisho/1310412.htm

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