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2013年8月25日 (日)

帰還困難区域許可立入

20日、日本司法書士会連合会の統合災害対策本部長でもある齋木賢二会長らに同行して一日をかけて被災地を巡りました。相馬市役所では副市長と懇談。沿岸地域の主産業である漁業が原発事故の風評被害もあり、大きな痛手を受けている。補償で生活をつないでいるが、漁業で生きてきた人が別の仕事に就くことが困難で、将来像を描けないでいるという話がありました。ゆえに、ゲートキーパーとしても私たちの存在が必要とのことでした。相談所を毎日あけておきたいという市長の思いを知ることができました。現在、相馬市役所では、毎日交代で各士業(司法書士、弁護士、税理士、土地家屋調査士、社会保険労務士、行政書士)の誰かが相談員として詰めています。

その後、南相馬市鹿島区に開設している復興支援事務所(相双司法書士総合相談センター)を訪問、地元支部長や同相談センター長らと地元の状況についての情報交換しました。震災後時間の経過とともにより重い問題が起き始めていると感じています。

双葉郡浪江町には役場で立入許可を得て視察に入りました。まったく手つかず状態の街中は荒れ放題。今後の街の再建はどうなるのか、鳴りつづける線量計の音が耳を離れません。

全村避難の飯舘村を経由して法テラス被災地出張所の法テラス二本松を訪問、そして最後に福島復興局を訪問、福島特有の問題で復旧・復興が遅れている現状をあらためて認識をしました。

現場に居なければわからないこと、現場に出向かなければわからないことを今回日司連執行部には体感していただきました。福島で生きる私たちにできることは何か、今後は多面的な取り組みが求められています。声を出し続けることも必要です。

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2013年8月18日 (日)

東日本大震災後3度目のお盆

大震災後3度目のお盆を終え、先祖の魂を天国へ送りました。お墓参りもできずにいる原発避難者はたくさんいます。ふるさとを帰還困難区域に指定されて遠くふるさとのお墓のほうを向いて手を合わせる方もいました。お盆休み中も何人かの避難者の方から電話をいただきました。

私の事務所が通り沿いにあることもあり、看板を見て原発事故で避難されている方の訪問を受けることが増えてきました。そしてその方から口づてに人の輪が広がりつつあります。原発事故の財物賠償、不動産の賠償事務が進むにつれて相続登記の相談も増えてきました。相談者が高齢や移動が困難等の理由で仮設住宅を訪問することも少なくありません。いわゆる「往診」でしょうか。仮設住宅の番号をお聞きして訪ねていきます。狭い部屋の中ではありますが、みなさん、それぞれ工夫をして生活スペースを作り上げています。こぞって、家族やふるさとの写真を飾っています。常にふるさとを思いながら、帰れる日を心から待ち望んでいるのでしょうか。

事務所の業務の中でも日常的に被災者、被害者のみなさんとお会いすることが増えてきました。そんな事を通じてでも少しでもお役にたてればと思う日々です。みなさん、心根がやさしく、人のいい方ばかりです。地域性があるのでしょうか。ついつい、話し込んでしまします。司法書士は現場で人とお会いすることで多くを学びます。教科書や資料では学べないことが現場にはあります。

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2013年8月11日 (日)

除染作業終了

自宅、事務所敷地内の除染作業が終わりました。昨日、委託業者が作業後の放射線量を測定していました。「市」の事業とはいえ、業者に完全委託状態で市の職員が直接かかわる姿は見えませんでした。手が回らないのでしょう。作業員は県外からの方も多いのでしょうか。関西弁や他の方言で話をしていました。経験したことのない除染作業、仮置き場問題、中間貯蔵施設問題が解決せず、異様に置かれるコンクリートで厳重(?)に外部と遮断された筒状のものをあちこちの庭先で見かけます。私の敷地内には深く掘られた作業後の汚染物が埋められました。いずれ、掘り起こされ、どこかへ運ばれるのか、市内中このような状態ですので、果たしてそれが現実的な対応として可能なのか。ほぼ、それぞれの家庭の庭が仮置き場状態になっているのではないだろうか。「作業実績」を重視して「今後」を明確にしない行政の姿勢には不安を感じます。

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2013年8月 5日 (月)

原発事故被害者の成年後見事務

原発事故直後に避難を余儀なくされ、避難先の横浜の借り上げ住宅で病に倒れ、若くして(50代)成年後見制度を利用せざるを得ない状態になった方の成年後見人に就任しました。現在郡山市内の病院でリハビリに専念していますが、病院にいる期間が限られており、他の施設への転居をする準備を進めています。

昨日、旧住所の横浜に出向いて転居のための引っ越し業者との打ち合わせ等を行ってきました。避難先で仕事に就いていましたが、部屋で倒れた姿で発見されて救急搬送されましたので、部屋の中は生活していたそのままの状態でした。

これから原発事故の賠償請求事務を成年後見人として行う等、今後の生活をプランしていかなければなりません。ここにも原発被害者の悲哀がありました。私の事務所のある郡山市内に仮役場を設ける避難自治体からの要請事案です。

避難自治体の職員さん自身も避難生活をしながらの住民サービス、心身ともに大変な負担を抱えながらの毎日の執務ではなかろうかと察します。

少しでもお役にたてれば・・・。と願うところです。

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2013年8月 3日 (土)

除染作業の進捗

水曜日から始まった除染作業は今日で4日目。庭木の剪定作業、作業経験を踏んできた作業員の腕が上がっているようで、「植木屋さん」なみにうまいとの評もあります。表土を剥がして砂利を入れ替え、敷地内の一角に1メートル30センチの穴を掘って、作業後の汚染度等を埋める予定。埋めたあとに30センチ土をかぶせるのでこの深さとのこと。いずれ仮置き場や中間貯蔵施設等の受け入れ先が決まるまではこのままか・・・それがいつになるのかわかりません。「その時」にはあちこちで掘り返し作業が始まるのでしょうか。大雨で穴が陥没したとの情報もあります。何をしても不安定な状況。汚染土の運搬経路も観光風評被害を考慮する等で計画されているとの新聞報道もあります。それほど危険なものが市内各地に埋められていく事実。

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